TENDER Co. / TYPE-132 Denim Pants
¥69,300
【Description】
TENDERのワイドタイプのTYPE-132。こちらのデニムはTENDERでも代名詞的なアイテム。
ディテールと拘りがかなり詰まったデニム。順を追ってご説明します。まずボタンフライを開けるとミミが見えます。何故こんな場所にミミがあるかというと、ミミは前ポケットの3本ステッチの中に仕込まれているからです。これはサヴィル・ロウのテーラーで学んだテクニックで、ミミという部分は生地の中でも最も強度に優れた部分。なので、長く使い続けてもポケットが広がりにくいようにしてあります。
またポケットの袋は、通常はスレキ生地を使用していますが、これもデニムを使用しており強度を高め、さらにポケットの底にもミミを使用。ボタンフライのトップボタンには、オリジナルのチェンジボタン。1930年代以前のワーク・ミリタリーウェアに見られるディテールです。
またボタンフライ部分は通常よりもボタンが少なめ。元ネタはBritish Railways(イギリス国鉄)時代の制服のディテールを用いたもの。「テンダー」=機関車と言うコンセプトの元1900年代初頭のディテールを取り入れたデザインとなっています。さらに、ボタンフライの下には通称「股リベ」と言われるヴィンテージデニムにみられるリベットを採用。続いて後の四角いバックポケットには面白いディテールが隠されています。ポケットのステッチをよく見ると、ステッチが数字の「6」を表しているのが分かります。「6」が2つ。リーバイスデニムでご存じ、「66」(ロクロクモデル)に対するオマージュ。66(ロクロク)とは、ジーンズを代表する「リーバイス501の最終型」と呼ばれています。1890年代に、キャンバスをリベットで留めたパンツが生まれ、501と名付けられ、幾度ものモデルチェンジを繰り返し、現代の501に最も近いのがこの「66モデル」。66モデルのことを「完成されたジーンズ」と呼ぶ人も少なくありません。またバックヨークが長いことも特徴。立体裁断的発想で人間の体に合わせてホールド感を高め、履きやすくするためにこのディテールが生まれました。さらにヨークが長い分、ベルトループも場所によって長さが変えています。またコインポケットも今までにない形をしています。実はこのポケットには「Snob’s thumb pocket」という名前が付いています。Snobとは気取り屋という意味。気取った奴の親指ポケットと言う意味。このポケットは、昔の貴族が履いていたトラウザーズに付いていたものなんだそうです。昔の貴族は写真を撮る時など、このポケットに親指を入れてポーズをとっていたとか。
またTENDERでは裾をダブルロールアップでの履き方を推奨しています。このロールアップの仕方を「ダブルターンアップ」と言います。このロールアップの仕方は、デザイナーが古い文献を読んでて、たまたま見つけたもので、昔のカウボーイがやってた履き方だそう。この生地が重なった部分でタバコを消していたのが由来だそうです。そして、吸殻を2重にロールアップしてポケット状になった部分にしまっていたんだそうです。
またデニム生地には、日本のシャトル織機で織られた生デニムを使用。現在のプロジェクタイル(発射)織機が開発される前は、全ての織物はシャトル織機で織られており発射織機と比べると、シャトル織機はとても遅く、さらに生地の半分しか使用できません。それらの品質はとても不規則ですが、その不規則さには温もりを感じます。テンダー以外のデニムの殆どはサンフォライズド(防縮加工)を施しており、ゴム製のローラーであらかじめ縮ませる防縮加工は、サンフォード氏によって1932年に発明。デニムはその後、表面の毛羽立ちを取り払われ、さらにツルっとした表情に仕上げられます。しかしながらテンダーのデニムは初期の工程を用い、洗って縮ませると厚みが17オンスに増幅。シワやねじれが生じ、その人の体型に合わせて変化していきます。
染めにはHADAL BROWNを採用。ウイリアムが1点1点ハンドディップで5〜7回程繰り返染めています。
MADE IN ENGLAND
【Fabric】
Cotton 100%
【Color】
HADAL BROWN
【Size】
Size 3 (32-33インチ) ※個体差があります
ウエスト/Waist/84cm
ヒップ/Hip/118cm
ワタリ幅/Width/32cm
股上/Rise/28cm
股下/InSeamLength/93cm
裾幅/Cuffs Width/22cm